こんにちは。【あきばれホームページ 】歯科事業部長の長谷川です。
自分で考えることもせず「どうしたらいいですか?」と丸投げしてくるスタッフ、いませんか?新人でもないのに、です。
こういうスタッフがいると、自分の仕事が2倍3倍になってしまいますよね?「ちょっとは自分で考えろ!」「ったく使えない歯科衛生士だなぁ…」とイライラしてしまうことも。だって、人間ですから…。かつては私も四六時中イライラし通しでした。
歯科衛生士9名、その他女性スタッフ3名、男性スタッフ1名の総勢13名の部下を持つ私の元には、実はスタッフのマネジメントについてのご相談が多く寄せられています。今回はそんなご相談の中から「どうしたらいいですか?」を連発するスタッフへの対処法をお話ししたいと思います。
「使えない歯科衛生士だ!」と決めつける前に、ぜひ一度、お試しください。
なんでもかんでも「どうしたらいいですか?」と丸投げされることが続いていた頃の私は、
「ちょっとは自分で考えなよ!」
「その頭は一体何のためについてるの?」
「こんなのちょっと考えればわかるでしょう!」
なんて言葉が頭の中をグルグル回っていました。
これを読んでいる方の中には「うわ~~きっつ…!」とか「長谷川さん、怖えええ…」と思った方が絶対にいるはずです(笑)。我ながら怖すぎだと思いますし、自分が部下だったら、こんな上司ぜったいに嫌です。
もちろん口に出したら立派なパワハラなので言いはしませんでしたけど、かつての私の不機嫌オーラとイライラオーラはものすごかったと思います。
でも今は、こんなイライラ全開の不機嫌オーラを出さずに済むようになりました。「どうすればいいですか?」と聞かれたら、どう答えたら良いか。魔法の返答を覚えたからです。そのおかげで私のストレスは随分と減ったのです。その魔法の返答とは、
「あなたはどう思う?」
というもの。
「あなたはどう思う?」
この言葉を返すと大抵の場合、何らかの答えが返ってきます。実は、多くの人が本当に何も考えずに「どうすればいいですか?」と言っているわけではなく、自分の考えに自信がないから「どうすればいいですか?」と聞いているんです。
だから「あなたはどう思う?」と聞いてあげれば自分の考えを言ってくれます。
その考えが正しければ「そうだよ、わかってるじゃない!それでいいんだよ」と肯定してあげます。考えが足りない場合は、「そうだね、それはいいと思うよ。でもここについてはもうちょっと考えてみよう。ここはどうして〇〇なんだろう?」とヒントを出して考えを促す。これを何回か繰り返せば、自分で答えにたどり着けるスタッフは実は多いのです。
自信がなくて「どうすればいいですか?」と丸投げ質問をしていた人は、このように自信をつけさせてあげることで、自分の考えを述べるようになってくれます。
しかし中には、怠けていて本当に何も考えていない人もいます。こういう人は「わからないから聞いているのになぜ質問で返すのか?」と逆ギレしてしまうことも。こういう人は考えていない事が悪いと思っていないですし、自分に非があるとも思っていないため、少々厄介です。
とは言っても、やる事は自信のないスタッフに対してと同じです。たとえ逆ギレされたとしても、「あなたはどう思うのか教えて?」と淡々と冷静に言い続けるのです。ここでのポイントは、「淡々と冷静に」。逆ギレされると頭にくるのでついこちらも感情的になりがちですが、そこをグッと堪えて淡々と「あなたはどう思うのか教えて?」と言わなければなりません。
このやりとりを繰り返すうちに、自分で考えなければいけないことを悟って成長するスタッフが出てきます。実際、当社のスタッフで「自分で考えることの大切さがわかりました。自分が今までいかに考えてなかったかがわかりました」と言ってきてくれた人がいました。わかってくれる人は必ずいるんです。
しかし一方で、いちいち自分の考えを言わされることが面倒で嫌気が差してしまう人も。そういう人は自然と辞めていきます。
辞めてしまう人が出ることへの是非は、結局は自分(上司、経営者、院長)がどうしたいかだと思います。
辞められたら困るのであれば考えさせるのではなく答えを言えばいい。そのかわり自分の仕事が増える事は受け入れるしかありません。自分の仕事が増えることを覚悟して毎回答えを教えればいいわけです。
それが嫌なら自分で考えられるように根気強く教育するか、その方針に耐えられない人には辞めてもらって構わないと割り切るしかありません。
私は、私の組織には自分の頭で考えられる人を増やしたいので、今日も繰り返し繰り返し「あなたはどう思うの?」と返答します。
ここまで、手のかかる歯科衛生士の教育方法をお伝えしてきました。でも、なるべくなら最初から自分の頭で考えられる優秀な歯科衛生士を採用したいですよね。
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