歯科衛生士部長の採用・マネジメント column

失敗から学ぶ
私が絶対に採用しない歯科衛生士とは?~その2~

自身も衛生士資格を持つ歯科事業部長。13名のマネジメントをしています

こんにちは。【あきばれホームページ 】歯科事業部長の長谷川です。

さて今回は、年間100人以上歯科衛生士の選考を行う私が、失敗から学んだ結果、絶対に採用しないと決めた衛生士とは?の第二弾をご紹介します。(第一弾は、「私が絶対に採用しない歯科衛生士とは?~その1~」をご覧ください)

退職理由が、他責に終始する人

退職理由が他責だけの人は採用NG!

私が絶対に採用しないと決めている人。それは、

  • 退職理由が、ぜーんぶ人のせい(他責)な人

です。

先生方は、採用面接で退職の理由を聞いていますか?聞いた結果、その理由をどう評価しているでしょうか?

私は必ず退職理由を聞きます。複数回転職している場合は一つひとつ確認します。この時に、

  • 他責に終始する人

は採用しないことにしているのです。

退職理由を聞くと、かつての勤務先や院長先生の大悪口大会になることが多くて驚きます。勤務先や院長先生の批判ばかりで、自分を省みるような言葉や、自分にも至らないことがあったというような発言がまったく出ない人も少なくありません。

こういうなんでも人や環境のせいにする他責思考の人は採用してもまた同じことを繰り返します。自分にも責任があるとか自分も当事者であるという意識が欠けているからです。

大失敗!共感してしまいそうになったら要注意

感情で流されてはいけません

たとえ他責の理由であったとしても、「あぁ、そういう歯科医院も多いって聞くな」「確かにそれは可哀そうだ」…と、思わず共感してしまうことがあります(私は、ありました)。

これは大失敗のもと!私はこれで大失敗をして、その後のマネージメントで大変な苦労をしてしまったことがあります。恥ずかしながら、私の失敗をご披露しますと…

A子さんの例

3回の転職歴があったA子さん。その退職理由は以下のようなものでした。

※ちなみにこのA子さんは既に退職済です

退職理由【1】
矯正専門医院以外も経験してみたかったから

新卒で就職した医院は、矯正専門歯科医院。そこには5年勤務したそうです。なぜ転職したかというと、矯正専門医院だと経験できることが少なくて、他の医院も見てみたい、経験してみたい、そう思ったからだとのこと。

ではなぜ新卒の時に矯正専門医院への就職を決めたのでしょう?矯正専門医院なら、SRPの経験は積めないことは最初からわかっていたのになぜ選んだのでしょう?と突っ込んでみたところ、「矯正専門医院は待遇が良いと聞いたから」という本音が出てきました(笑)。

どうやら「待遇が良さそう」と思って就職したものの、5年経ってもあまり昇給せず、思ったほどの待遇ではなかったので、転職しようと思ったようでした。「あまりお給料も上がらなくて…」とさらに本音も出てきました(笑笑)。

でも、なぜお給料が上がらないのか?自分を省みている様子はありませんでした。

いま考えれば、この時点で気づいても良かったのですが、「まあ、こういう子も最近は多いから…」と、つい判断が甘くなってしまいました。お給料が上がらないことを、自分の行いを振り返りもせずに退職理由に挙げる子は、絶対に採用しない方がいいと思います。

退職理由【2】
先輩にいじめられて辛くなったから…

新卒で就職した医院が矯正専門医院だったために、歯周病治療に携わることがなく、SRPの実践経験がほとんどなかったA子さん。でも歯科衛生士歴(免許取得から)は5年以上が経過していた。彼女曰く、「5年以上衛生士をやってるんだから、このくらいできて当たり前でしょ。衛生士なのにこんなこともできないの?」とSRPができないことに先輩方から嫌味を言われ続け…。先輩衛生士さんに嫌味を何度も言われることがつらくて、半年で退職したのだそうです。

この話を聞いて、ありえる話だと思った私は、「可哀そうに…」と同情してしまいました。

同情してしまったせいで冷静な判断ができなくなってしまっていたのですが、この時彼女は、いかに先輩が酷かったか、そして院長先生が見て見ぬふりで助けてくれなっかった…ということを、切々と語っていたのですが、自分のSRPの技術が未熟だったことは「矯正の経験しかないんだから当たり前じゃないか」と開き直っているようなところがありました(後で思い返してみれば気づけても、この時は気づけなかった)。

自分は悪くない、悪いのは嫌味を言う先輩と、それを見ても助けてくれない院長だ!と、全てを他責にしていたのでした。

退職理由【3】
院長先生が酷い人だったから

院長の悪口や批判ばかりを口にする人もNG!

もうつらい思いをするのは嫌だからと、結局、矯正専門医院に再就職しようと決めたA子さん。でも再就職した矯正専門医院も半年ほどで辞めてしまったそうです。

その理由は、「院長先生が酷い人だったから」。

何が酷かったかというと、矯正治療中にPMTCをすることがなく、治療中にブラケットの下で虫歯が進んでしまう患者さんが続出していたとのこと。

そんな先生の元では働けない、そう思って退職したのだそうです。

これが本当なら確かに酷い話ではあります。でも、そんな患者さんを見て、彼女は何か行動を起こそうとしたのでしょうか?何か行動したという話をすることなく、いかにその先生が酷い先生か、ということを一生懸命私に説明してくれたのでした。

「そんな先生の元では働けない」という彼女の話に、「それはそうだろう」とここでも共感してしまった私は、彼女が一方的に院長先生のせいにして、自分は悪くないというスタンスを取っていることに気付けませんでした。本当に大失敗です。


恥を忍んで私の失敗談をお話ししましたが、ここまでお読みいただいて、どう感じましたか?自分ならこんな子は採用しない!と自信をもって言えるでしょうか?

共感したり、同情したり、感情が大きく動くときは要注意です。冷静な判断をしづらくなるからです。

他責思考の矯正は徒労に終わることが多い

性格矯正なんてそう簡単にできるものではありません

他責思考が染みついている人に当事者意識を持たせるのは困難です。

私も長年どうしたら当事者意識を持ってくれるだろうかと手を替え品を替えアプローチを続けましたが、かけた労力分報われることはありませんでした。性格矯正をするようなものですから、そう簡単なものではないのです。

だから今では、退職理由が他責に終始する人は採用しないことにしています。たとえ、感情の部分で共感したり同情したとしても。

ぜひ採用したい!そんな歯科衛生士に出会うには

ここまで「絶対に採用してはいけない歯科衛生士」についてお話してきましたが、採用しないほうがいい衛生士ではなく、「ぜひ採用したい!」と思える歯科衛生士に応募してもらうにはどうしたらいいのでしょうか?

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